マニラ国際コンテナ埠頭、停泊所増設へ

 港湾運営大手のインターナショナル・コンテナ・ターミナル・サービシズ(ICTSI)は、マニラ・インターナショナル・コンテナ・ターミナル(MICT)の拡張工事を行う。第6号バース(停泊所)を建設するもので、2010年に本格稼働の予定だ。投資総額は44億6,300万ペソ(約110億円)を見込む。

 28日付地元各紙が報じた。MICTの北に新たに23.4ヘクタールの土地を埋め立てる。建設工事は年内開始、来年完了する予定。同年6月から機材を運び入れ、2010年から本格稼働する。建設工事で185人の雇用創出が見込まれる。
 
 第6号バースには最大8万5,000トン級のポストパナマックス船が入港できる。MICTの現在の年間コンテナ処理能力は160万TEU(20フィートコンテナ換算)だが、200万TEU超に拡大する見通しだ。
 
 この事業は投資委員会(BOI)から投資優先計画(IPP)のパイオニア事業として、6年間、法人所得税が免除される。
 
 ICTSIは1988年にMICTの最大50年間の運営権を取得。それ以降、処理能力を5倍に拡大、管理システムのオンライン化を進めた。
 
 MICTの2006年のコンテナ取扱実績は119万5,000TEUで、マニラ南港(91万6,000TEU)、マニラ北港(60万8,000TEU)を大きく上回った。埠頭(ふとう)の面積は75.4ヘクタール。バースは計5カ所あり、全長1,300メートル、深さ12メートル。キークレーン10基、ガントリークレーン28基などを備える。
 
 ICTSIの07年12月期の連結決算は、売上高が前期比27%増の150億100万ペソ、純利益は同52%増の27億9,400万ペソ。昨年は99億ペソの設備投資を行い、今年も約100億ペソを計画している。
 
 ■ミンダナオで運営権取得
 
 同社は今月25日、国際協力銀行(JBIC)の82億6,600万円の融資で建設された、ミンダナオ島ミサミスオリエンタル州のミンダナオ・コンテナ・ターミナル(MCT)について、25年間の運営権を正式契約した。MCTの年間処理能力は27万TEU。バースの全長は300メートル、深さ13メートル。
 
 また、子会社スービック・ベイ・インターナショナル・ターミナル(SBICT)を通じて、今月初めにスービック湾自由港第1コンテナ埠頭を稼働した。年間処理能力は30万TEU。
 
 このほか国内では、バタンガス州バウアン埠頭(権益比率60%)、ジェネラルサントス市マカール埠頭(同37.5%)、ダバオ市ササ埠頭(同90.7%)などを保有する。
 
 海外では沖縄県の那覇国際コンテナターミナル(NICTI)、インドネシア、中国、ブラジル、ポーランド、シリア、エクアドル、グルジア、マダガスカルで港湾を運営している。

2008/4/29 NNA
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